平和的なブログ

ゲームのことばっかり話してます。たまに映画とか。

こんなブログ読んでないで一刻も早く「アクタージュ」を読んでくれという話

こち亀が終わって以来、週刊少年ジャンプからしばらく遠ざかっておりました。私のようなおじさんは対象年齢に入っておりませんし、HUNTER X HUNTERはなかなか連載再開されないし、したらしたで理解できない展開が続いているし、まぁいいかな、と思っていたんですが、時間つぶしにジャンプ一冊読む機会があったので読みました。そしたらもうびっくりしました。めちゃくちゃ面白いんですよDrStone! どうして誰もおしえてくれなかったんですか!? あ、あと約束のネバーランドもめっちゃ面白くで先がどうなるかワクワクしています!

 今日おすすめするのはその2つではありません(というか、高評価すぎて今更私がおすすめしたところで……)。今回私が強くおすすめするのは、「アクタージュ act-age」です。
 この漫画、少年漫画には非常に珍しい「演技-舞台」モノの漫画なのです。演劇を題材にした漫画といえば「ガラスの仮面」がありますが、そちらが少女漫画の体を成しているのに対し、アクタージュは非常に少年漫画的アプローチをしかけています。強力なライバルの存在、凄まじい才能を秘めているもののピーキーすぎて自分ですら演技力をコントロールできてない主人公、次から次へと新しい試練が登場し、そのたびに違うライバルが出現し、そして今までのライバルは強敵と書いて親友となるパターンを踏襲しているという代物。しかも「演技力」という要素を分解して描写しており、それらを「表現」「感情」「役の幅」と言った具合に表し、主人公やライバルのパラメータをうまい具合に解説しています。まさしくこの箇所はHUNTER X HUNTER! 
 そしてこの漫画の上手いところは映画や舞台を物語の主軸にしているために、「相手以上の演技パワーを発揮すれば勝ち」というわけではないところです。あくまで「映画の収録、舞台の成功」こそが第一であるというスタンスが通っています。こちらの役柄がモブであるなら、主人公役のライバルの出番を喰うわけにはいきません。その制限化で如何に自分の役を強くみせさせ、かつ同時にライバルの魅力を引き立たせなければならないか……。ジレンマになるところをなんとかしていくのが、この作品の大きな魅力なのです。
 自己の能力を分析し、相手の特性も見定めて、かつ勝利条件を満たしていく…。これは「演技」という題材を元にした、「ジョジョの奇妙な冒険」であるのです。ジョジョは好きですよね? ならアクタージュは読むべきです。読んでしかるべきなのです。

 まだ踏ん切りがつかない? いいでしょう。ほんの少しネタバレします。主人公は初めての撮影のモブ役(時代劇での通行人)するときに、主役に飛び蹴りをぶち込みます。いったい何故か!? それはぜひ漫画を読んで確かめてください。